-if-*。 もしも僕が、愛していると言えたなら

「なぁ翔…」
―ガチャッ―――


孝一が口を開いたのとほぼ同時に、玄関の扉が開く音がした。

「あ、ナ…ちょっ…なに!?山崎に会ってたの!?」

ユイちゃんの焦ったような声を聞いて玄関に瞳を向けると、右頬を不自然に赤くしたナツがいた。

「あは…メールずっとシカトしてたからキレちゃってて…」

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