-if-*。 もしも僕が、愛していると言えたなら

あぁ、そういうことか。

なるほど。

でもそう分かった今も、まだナツミにドキドキしている俺がいる


「なぁ、孝一、ここからは別行動にしよーぜー?」

「しかたねぇな!翔太がそういうなら!!ユイちゃん、俺とでいいよね?」

孝一は嬉しそうに満面の笑みでユイを説得し始めた。

「…っもう!しょうがないな!!ナツ、明日!!」

ユイは仕方なく、でも嫌そうではない顔でナツミに背を向けると、孝一と歩き始めた。
< 31 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop