-if-*。 もしも僕が、愛していると言えたなら
結構落ち込んでいる自分に驚きつつ、俺は高校時代からの親友の長谷川孝一に電話をかけた。
落ち込んでいるときは、なぜかいつも無性にあいつの声が聞きたくなる。
プルルルッ-
プルルルッ-
プル-
『はーい。こーちゃんだよーん♪』
「電話切る。」
『ちょっと待てって翔汰!!なんだ、機嫌悪ぃな。マユちゃんと喧嘩でもしたの?』
上木麻友。
それが元カノの名前だ。