2years
その点に関しては感謝するが、まだいろいろと疑問が残る。
「何のためにこのメールが俺たちに送られてきたんですか、しかも千早の文体で…」
真似をしたのか。それなら性質が悪い。
この子にしてこの親ありというわけか。
その真意を春疾は夫婦に問う。
「千早から頼まれていたのよ…文体は生前の時千早が打っていたの。“私が死んで2ヶ月後の1週間前にこれ春疾と夏名に送って”ってね」
千早の母は携帯を春疾たちに見せた。
千早・・・と心の中で春疾たちは呟く。
「あ、そうだった。これ千早から渡されたものなんだ。君たちにってね」
千早の父はどこからかその千早の預かり物を取り出し、春疾たちに渡した。
「何ですか?これは・・・」
「封筒みたいだよ。中身は手紙かなんかじゃないのかな?本人が生前に言ってたことだから」
これはどうみても手紙じゃねーだろと春疾たちは突っ込みたかった。
封筒の大きさと厚さの規模が違う。
「春疾、これ封筒じゃないわよね・・・」
「手紙という問題じゃねーだろ・・・」
うんうんと首を縦に振る夏名。
その封筒の大きさは書類が入るような大きさで
厚さはかなり分厚い。春疾が持ってても重たい。
紙が1000くらいあるのでは?と思うくらいだ。