2years
「どこかの雑誌や出版社に応募する気かよ・・・」
「新○社とか?」
と思わず突っ込みを入れたくなった二人であった。
こういう予想展外なことをするのは千早しかいない。
相変わらずで変わってない。
二人とも思わず苦笑してしまうほどだった。
春疾たちが封筒を開けようとする。
「あ、じゃあこれで私たちは帰りますね」
と千早夫婦はお辞儀をしてこの場から去ろうとしたが、夏名が止める。
「待って下さい。これ私たちだけで読むのは流石に勇気がいりますし…もしかしたらですが、おじさんとおばさんたちのことも書いてあるかもしれません。だ、だから―――」
「分かったわ」
千早の母は目を閉じ、了承する。