Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
そんな事はないのよ――と言い掛けた真実よりも先に
早川がニヤリと口角を吊り上げ、ぼそっと呟いていた。
「そう言えば…田中ちゃんも最近カレシ出来たらしいじゃない。
結婚前提に付き合ってるとか何とか」
「――ンなッッッ!!!」
途端に田中の頬が紅潮し、彼女の顔は90度直角に曲げられて、
隣でミルクティーを啜っている早川に向けられた。
「は、は、は、早川先輩っ!どこからそんな話を!?」
「だって“インセク”の日記に堂々と書いてるじゃない。
本名使ってないだけで、一読すれば一発で
田中ちゃんだって分かるもの」
「えええええっ!どうして私の日記をぉぉ~」
田中は両手で頭を抱えてジタバタしている。
早川がいかにも楽しそうに笑いを噛み殺しているのを目の前にして
真実は小首を傾げた。
「“インセク”?」
早川がニヤリと口角を吊り上げ、ぼそっと呟いていた。
「そう言えば…田中ちゃんも最近カレシ出来たらしいじゃない。
結婚前提に付き合ってるとか何とか」
「――ンなッッッ!!!」
途端に田中の頬が紅潮し、彼女の顔は90度直角に曲げられて、
隣でミルクティーを啜っている早川に向けられた。
「は、は、は、早川先輩っ!どこからそんな話を!?」
「だって“インセク”の日記に堂々と書いてるじゃない。
本名使ってないだけで、一読すれば一発で
田中ちゃんだって分かるもの」
「えええええっ!どうして私の日記をぉぉ~」
田中は両手で頭を抱えてジタバタしている。
早川がいかにも楽しそうに笑いを噛み殺しているのを目の前にして
真実は小首を傾げた。
「“インセク”?」