Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
真実自身はそういうものに大して興味は無かったし、
勿論登録などもしていない。
しかし、インターネットショッピングの会社に勤めている以上、
その類の情報は興味の有無に関わらず目に付くものではある。
「ん?……ちょっと待って下さい」
独りで悶絶していた田中がようやくピタリと動きを止めた。
「ぁ………」
勘のいい早川は何かを察したらしく、
「さーて、それじゃ私はこの辺で失礼しますね」
そそくさと席を立とうとした。
田中も追い掛けるように席を立つ。
「私の日記を読んでたって事は、
先輩もインセクやってるんですねっ!?」
「午後は会議資料の準備しなくちゃ…
室長、後は宜しくお願いします」
「逃げるなんて酷いですよ~っ!」
見事なスピードで撤退を図った早川の後を
追い掛ける田中の後姿を眺め、
真実は呆れつつも、思わず笑ってしまった。
勿論登録などもしていない。
しかし、インターネットショッピングの会社に勤めている以上、
その類の情報は興味の有無に関わらず目に付くものではある。
「ん?……ちょっと待って下さい」
独りで悶絶していた田中がようやくピタリと動きを止めた。
「ぁ………」
勘のいい早川は何かを察したらしく、
「さーて、それじゃ私はこの辺で失礼しますね」
そそくさと席を立とうとした。
田中も追い掛けるように席を立つ。
「私の日記を読んでたって事は、
先輩もインセクやってるんですねっ!?」
「午後は会議資料の準備しなくちゃ…
室長、後は宜しくお願いします」
「逃げるなんて酷いですよ~っ!」
見事なスピードで撤退を図った早川の後を
追い掛ける田中の後姿を眺め、
真実は呆れつつも、思わず笑ってしまった。