Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
ベッドが冷たくて、真実は横を向きながら背を丸めた。
ベッドが、このカラダが、熱い――と前に感じたのは
いつだったか。

「………っ…」

思い出せない。

ソレは何週間前だったか。
いや、もっと――…

暫く誰にも触れられていない事を思えば
いっそう肌が冷たくなった気がして、
真実は毛布を大きく毛布を被った。
その時初めて、未だに携帯を握りっ放しだった事に
真実は気付いた。
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