Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
2.それは出会いとも呼べないような出会い
「…ん……っ……」
何処と無く気だるさの残る意識はカーテンの隙間から零れる
朝日に呼び起こされた。
視界が霞んで、よく見えない。
目覚まし時計が置かれているベッドサイドチェストに
真実が手を伸ばすと、ゴトンと何かがベッドから落ちる音がした。
「……――?」
まだ寝惚け気味の頭を右手で掻きながら、左手で床を探ると
其処には無機質な塊が在った。
携帯を拾い上げながら上半身を起こすと、
リビングの方から聞こえる物音に
真実は慌ててベッドを飛び出した。
何処と無く気だるさの残る意識はカーテンの隙間から零れる
朝日に呼び起こされた。
視界が霞んで、よく見えない。
目覚まし時計が置かれているベッドサイドチェストに
真実が手を伸ばすと、ゴトンと何かがベッドから落ちる音がした。
「……――?」
まだ寝惚け気味の頭を右手で掻きながら、左手で床を探ると
其処には無機質な塊が在った。
携帯を拾い上げながら上半身を起こすと、
リビングの方から聞こえる物音に
真実は慌ててベッドを飛び出した。