Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
「おはよう。今朝は起きれなくてごめんね…」
「ううん、僕の方こそ、昨日遅かったからさ。
 真実の事だからずっと待っていてくれたんだろうし、
 謝るのは僕の方だよ」

均は優しく応え、二人分のフォークを小皿の脇に置いた。
「紅茶でいい?」
真実が食器棚の隣からエディアールのブレックファーストを
取り出すと、うんと小気味良い返事を均が返す。
真実はいつものように均のティーカップと
自分が飲むコーヒーを淹れるマグカップを取り出した。
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