Prisoner of Love ~全ての恋愛が失恋だとしても~
ランチタイムを迎え、5階にある社食に向かおうとした真実は
後ろから走って来た女性社員に呼び止められた。
「桐生室長っ!」
振り返ると其処には先程の女性社員が居た。
「田中さん?」
「さっきは本当に有難う御座いました!」
まだ入社して間もない田中明美は深々と真実に頭を下げた。
几帳面な彼女に思わず真実は苦笑いをして
掌をひらひらと振った。
「あれくらい大した事ないわよ。
田中さんは焦り過ぎ。
もっと落ち着いてお客様の話を聴かなくちゃ、ね?」
田中は素直なのが良い所なのだが、素直すぎて
顧客の言うがままに陥りがちなのが玉にキズだ。
後ろから走って来た女性社員に呼び止められた。
「桐生室長っ!」
振り返ると其処には先程の女性社員が居た。
「田中さん?」
「さっきは本当に有難う御座いました!」
まだ入社して間もない田中明美は深々と真実に頭を下げた。
几帳面な彼女に思わず真実は苦笑いをして
掌をひらひらと振った。
「あれくらい大した事ないわよ。
田中さんは焦り過ぎ。
もっと落ち着いてお客様の話を聴かなくちゃ、ね?」
田中は素直なのが良い所なのだが、素直すぎて
顧客の言うがままに陥りがちなのが玉にキズだ。