近いのに遠い存在
「私の、両親はいつもケンカしてた・・・
ある日、それに耐えきれずに外に飛び出したの・・・・
そしたら、私を追ってきた二人は信号無視してきた車にひかれて・・・死んだの。
私が、私が外に飛び出さなかったら二人は死なずにすんだのに・・・
私が、私が代わりに死ねばよかったのよ!」


「それは違う!!」


「尚・・・希?」

私、尚希に抱きしめられてる?


「そんな、自分が代わりに死ねばよかったなんて言うなよ!!」


尚希の言葉に、涙があふれた・・


「ありがとう・・・
そんなこと言ってくれたの初めてだよ・・・」


「・・・・好きだ」






「えっ!?
今、なんて言った?」





「だから、真尚が好きだって言ったの」





「・・・・///」


「わ、私も、尚希が・・・・好き」







その言葉に応えるかのように尚希は、私にキスをした・・・
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