近いのに遠い存在
隣の席なのにまったく話さなかった・・・・


たまに真尚が落とした物を拾って「ありがとう」って言ってくれるぐらいしかなかった。



2年になって半年ぐらいたった7月11日の俺の誕生日これまでの俺らの関係はがらりと変わった・・・・




「あの、前田くん。
ちょっといいかな?///」


この時の真尚の真っ赤になってた顔は絶対に忘れない。



それから真尚についていって屋上についた。


「急に呼んでごめんね・・・」


「いや、大丈夫だよ。
なに??」


「えっと、今日、誕生日だよね・・・・?」



「えっ!?
あっ、あぁ、うん。」


知ってたのか・・・・

ちょっと、いやかなり嬉しい


「それで、良かったらこれ、もらってください!」



「俺に?」


「あっ、迷惑だったらいいんだけど・・・」


「いや、ありがとう」



「ほんとに!?
もらってくれるの?」


「えっ、うん」


「彼女・・・・いるのに?」


「いや、彼女なんていねぇし」



「へっ?
そ、そうなの!?」


「うん。」



「そうなんだ。
あっ、もらってくれてありがとう。じゃあ教室戻るね」



「あっ、ねぇ、メアド教えてくれない?」


「わ、私の!?」


「あたりまえじゃん。
だめ?」



「全然、いいよ!」



「じゃあまたメールするわ」



「う、うん!
ありがとう!」



「こっちこそ、これありがとう」
< 21 / 32 >

この作品をシェア

pagetop