近いのに遠い存在
それから真尚は教室に戻っていった。


俺は真尚の後ろ姿をただ見てた・・・・



「まさか、真尚が俺の誕生日知ってるとは思わなかった」


俺は受け取った紙袋を開けた。



中にはガトーショコラと手紙が入ってた。


手紙には・・・・

『前田くんへ
急にこんなの渡してごめんね。

ガトーショコラはミルクチョコで作ったから多分食べれると思うけど・・・・

いらなかったら捨ててくれたらいいから。


咲良より』



俺がチョコ嫌いでミルクチョコしか食べれないこと知ってたんだ・・・・


俺はガトーショコラを一口食べた。


「うまい・・・」



すぐに完食してしまった。


俺は今まで食べたなかでこんなにうまいと思ったことはなかった。
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