近いのに遠い存在
ビクッ

こんなに怒ってる前田みたの初めて・・・。


「こんなに寒いのに1時間以上、外にいたら熱がでるにきまってるだろ?」


「ご、ごめんなさい・・・」

「1時間以上もいるって、気づかなかったの?」


「考え事してて・・・・」


って、私はいつまでここにいるつもりなんだろう。

前田も迷惑だよね・・・


「わ、私帰るね!
おじゃましました。」


「おい、いきなり立ったら

「へっ??


クラっ

やば、力が入らない・・・


「咲良!?」



「んっ・・・ここ・・」


「気がついた?」


「前、田?」


「大丈夫か??

熱は少し下がったみたいだけど」


熱?

「ご、ごめんなさい・・・

私、倒れちゃったよね・・」

「それはいいけど、家に帰れるか?」


「あぁ、もう大丈夫・・・」
フラッ

や、やば



「大丈夫じゃねえだろ!」


「ごめん・・・。」


「家に電話して迎えに来てもらえ」


「家には・・・誰もいないから・・・私、1人暮らしなの・・・だから1人で帰るよ」


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