ぬくふわ -テディベアに恋をした-
右には焦げ茶色の髪の毛に
同じ色の瞳の男の子。


左には金色の髪の毛に
同じ色の瞳の男の子。


わた……私、昨日お酒でも飲んだのかなぁ……。

それともこれは悪夢……?


ほっぺを叩いたり、瞼をこすってみるけど……。

二人は私の隣にいる。



「菜乃、そろそろ起きない?今日は3人で出かけたいし」

「は?ドコ行くんだよ」

「菜乃の行きたいとこ」


勝手に人のベッドで普通に会話する二人……。


「あ、あのー……、どなたか存じ上げませんが、とりあえず起きて話しません?」


私が恐る恐る言う。

すると二人は顔を合わせて爆笑しだした。



な……なに!?


「あはは……さすが菜乃、気づいてないんだね」

「何がですか!?」

「まぁいいや、話は下でしようか」


金色の彼はそう言ってベッドから起き上がり、私に手を差し出した。


これっていわゆる……エスコート?



私やっぱり昨夜この人と……!?






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