ぬくふわ -テディベアに恋をした-
金色の彼がエプロンを外しながら、私の向かいに座る。


「さぁ、召し上がれ?」

「ぃ……いただきます」


謎の男のつくった朝食なんてキケンかもしれない。

でも……。


美味しそう、なんだもん~……!

私はスープを飲んだ。


……美味しぃぃい!

有り合わせの食材しかないはずなのに……。

私が感動していると、金色の彼がクスッと笑った。


片手にはコーヒー。

うわ、絵になる……。


「そんなに美味しい?」
「はぃ、すっごく美味しいです!!」

「それはよかった」


「菜乃は昔から食い意地張ってるもんなー。この間もまた体重増えたらしいし」

焦げ茶の彼も、失礼なことを言いながらケラケラ笑う。


そ……そうよ!

最近学校の近くにケーキ屋さんが出来てから、体重が増えてて困ってるんだから……。


ん……?

このことは誰にも言ってないはず……。



な、なんで知ってるのー!?









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