ぬくふわ -テディベアに恋をした-
私がパニック状態になっていると、金色の彼がカタンとカップを置いた。


「菜乃……ほんとに僕たちのこと、知らない?」

「えっ……」


そりゃ知らないけど……。


あ、でも待って。

幼稚園のときの友達とか。

いや、昔住んでた家の近所だった……とか?


うーん……。

どれも違うな……。



「ごめんなさい、わかんない、です」


私の知り合いにこんな格好いい人たちいないもん……。


「やっぱ菜乃だよな。オレ、こっち来て良かったよ」

「だね」


二人が顔を見合わせて笑う。



それってどういう意味?


一体誰なの……?





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