天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
何物をも切り裂く死神の鎌が、食い止められている。
本来死神よりも格下の筈の幽霊に過ぎない小岩井さんが、舞白の斬撃を止めるとは。
「流石に…学園中の幽霊の頭目と目されている事はありますね…聞く所によると、学園に襲来した月の姫君の侵攻をも食い止めたとか…」
静かに語る舞白。
その言葉の裏に、穏やかなる怒りが秘められている事は雪菜にも理解できた。
「死神の世界でも小岩井さんの存在は評価されています…このまま幽霊として徳を積めば、私達のような死神へと昇格する事も考えられます…こんな余興の小競り合いで私に盾突くのは、賢明な判断とは言えませんが…」
それでも小岩井さんは黙したまま。
それどころか障壁ごと舞白の大鎌を押し返し。
「っ!!」
彼女を吹き飛ばす!
本来死神よりも格下の筈の幽霊に過ぎない小岩井さんが、舞白の斬撃を止めるとは。
「流石に…学園中の幽霊の頭目と目されている事はありますね…聞く所によると、学園に襲来した月の姫君の侵攻をも食い止めたとか…」
静かに語る舞白。
その言葉の裏に、穏やかなる怒りが秘められている事は雪菜にも理解できた。
「死神の世界でも小岩井さんの存在は評価されています…このまま幽霊として徳を積めば、私達のような死神へと昇格する事も考えられます…こんな余興の小競り合いで私に盾突くのは、賢明な判断とは言えませんが…」
それでも小岩井さんは黙したまま。
それどころか障壁ごと舞白の大鎌を押し返し。
「っ!!」
彼女を吹き飛ばす!