天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
「いいかてめぇら?たまたまラッキーで予選突破したくれぇで、俺よか強ぇ気になってんじゃねぇぞ?」

味噌ラーメンのスープをズビビビ…と飲み干した龍太郎は、丼をドン!と置いた。

「俺ぁ鼻歌混じりで予選なんて突破できたんだが、あまりにもお前らが可哀相なんで雪菜を助けるふりして今回は1回戦の椅子を譲ってやったに過ぎねぇんだよ」

「龍太郎君…」

目の前の法螺吹き大根よりも大法螺吹きだ。

苦笑いする雪菜。

「負け犬がよく吠える」

やっと喋ったと思ったら毒舌を奮う骸南。

「何だと?この三番隊組長が!」

「誉めてるのか、けなしてるのか、分からん」

龍太郎の言葉に眉を顰める骸南である。

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