天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
龍太郎のビッグマウスに一触即発の空気になるかと思われたが、むしろ他の面々は安心していた。

強さに何よりの矜持を抱いていた龍太郎だ。

この敗北で、抜け殻のようになってしまうのではないかと心配していたのだ。

「特に舞白!」

割り箸の先でビシッ!と舞白を指す龍太郎。

非常に行儀が悪い。

「てめぇ俺の胸にバッサリ斬り傷つけといて、このままで終われると思ってんなよ?絶対リベンジしてやっからな。覚えとけ」

「…………」

「無視すんな!聞いてんのかこの野郎!」

「はいはい…聞いてるわよ」

はぁ…と溜息をついた後。

「箸で指さないでちょうだい」

リードグレイの髪を白髪化させる舞白。

「すみません…」

龍太郎はそそくさと箸を引っ込めた。

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