天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
「驚きました…」

世辞でも何でもなく、心底驚愕に目を丸くするこはく。

「さっきの蹴り…相当本気で入れたんですけど…」

「亭主に傷を負わせた仕返しも込めてかい?」

宜虎の言葉に。

「…まぁ…それも否定はしません」

薄く笑うこはく。

「でも…宜虎さんはそれでも立つんですね…」

彼女はゆっくりと黄昏を抜く。

「武じぃはひでぇんだぜ?本気で木刀が折れるほどシバキやがるからな…畜生あのジジイ…」

兼重を構える宜虎の背後から、「ジジイとは何じゃ!」という声が聞こえる。

「ま、龍太郎ほどじゃねぇが、俺っちも打たれ強ぇってこった」

「そのようですね…」

両者は。

「「はあぁぁあっ!」」

同時に床を蹴った!

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