天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
「おい、こはく!」

思わず審判の龍娘が声を上げる。

「殺す気か!技の選択には気をつけろ」

「あら…ごめんなさい龍娘先生」

着地し、顔を上げるこはく。

その表情は、どことなく狂気の色を帯びる。

戦いに興じるあまり、己や相手の命を蔑ろにしてしまう、戦場に立つ者特有の色。

それは。

「先生よぉ、邪魔しねぇでくんねぇか」

宜虎も同様だった。

「本来なら審判なんざいらねぇんだよ」

「話が合いますね…」

黄昏を構え直すこはく。

「おぅよ」

兼重の刃を返す宜虎。

「「勝敗を決めるのは、刃を交える我らのみ!」」

重なる声と共に、二人の武人はまたも交錯する!

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