天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
(しまった…!)

今更悟る。

先程の打ち負けた振り下ろしから一歩下がったのまで、全ては誘い!

こはくが気づいた時にはもう遅く。

(来る!)

宜虎は既に両手持ちの刺突の構えに入っていた。

亭主に手傷を負わせた技、そして1回戦で骸南にも見せた技。

確か藤原式一刀流・龍突閃…!

後退しようとするも、時既に遅く。

「ちぇえぇぇえぇいっ!」

鋭い刺突が、こはくの細身に牙を剥く!

< 144 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop