天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
痛む肩を押さえつつ、兼重を支えに立ち上がる宜虎。
半身は流血で汚れている。
足元がふらつく。
「立つんですか…その傷で…」
こはくは驚愕する。
「藤原のお家は…どういう稽古を積んでいるんですか…」
「稽古がどうこうっつぅか…そうだな…」
呼吸を乱したまま、宜虎はチラリと客席の方を見た。
「月姫の前で…無様な兄貴は晒せねぇだろ…」
「っっっっ!」
月姫の瞳から、更に大粒の涙が溢れる。
「さぁ…待たせたな…続けようかい…」
傷を庇ったまま、片手で兼重を構える宜虎。
その切っ先が震える。
半身は流血で汚れている。
足元がふらつく。
「立つんですか…その傷で…」
こはくは驚愕する。
「藤原のお家は…どういう稽古を積んでいるんですか…」
「稽古がどうこうっつぅか…そうだな…」
呼吸を乱したまま、宜虎はチラリと客席の方を見た。
「月姫の前で…無様な兄貴は晒せねぇだろ…」
「っっっっ!」
月姫の瞳から、更に大粒の涙が溢れる。
「さぁ…待たせたな…続けようかい…」
傷を庇ったまま、片手で兼重を構える宜虎。
その切っ先が震える。