天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
それでもこのままではジリ貧。

ひたすらに苺愛の射撃を避けつつ、チャンスを待つ。

こうして遮蔽物のない場所で、延々と射撃を回避できている事自体が瞠目に値した。

そして二回目のリロードの瞬間。

「っ!」

遂に舞白は大鎌を右手に握った。

空のマガジンを捨てる苺愛。

踏み出す舞白。

太もものベルトから新しいマガジンを取り出す苺愛。

距離を詰める舞白。

新しいマガジンを装填する苺愛。

大鎌を振り上げる舞白。

次の瞬間!

「くっ…!」

舞白の腹部に、赤い血の華が咲いた。

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