天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
目の前から声がした。

反射的に視線を向ける。

…舞白がゆっくりと立ち上がろうとしていた。

「止した方がいいわ先輩。傷に障るわよ」

己が撃った傷とはいえ、一応は同じ学園の仲間だ。

それとなく気遣う苺愛。

しかし。

「……」

舞白は立ち上がる。

銃創から溢れる鮮血。

その度に舞白の体が血に染まる。

その紅に染まった顔で。

「っっっ…」

ニィッ…と。

舞白は笑った。

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