天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
戦慄が走る。

鳥肌が立つ。

思わず苺愛は撃っていた。

ファイブセブンに残った残弾を、弾倉が空になるまで撃ち続ける!

5.7ミリ弾は全弾命中。

体のそこかしこに風穴を開けられ、舞白の体がビクン!ビクン!と痙攣する。

それでも。

「……少し『時間』が経過しましたね…」

己の無惨な姿など意に介する様子もなく、舞白は懐中時計を取り出す。

「うっ、うぁぁあぁあぁぁぁっ!」

素早くリロードして乱射する苺愛などお構いなし。

鉛の弾を体内に抉り込まれながら。

「死期が近いかしら、栗花落さん?」

舞白は柔らかく微笑んだ。

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