天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
騙し、騙され、傷つけ、傷つけられ、何度も命の危険に晒されるような人生だったに違いない。

無垢な苺愛の心は、深層心理の奥底に逃げ込まざるを得なかったのだ。

別の人格、別のキャラクターで自分を偽ってまで…。

「栗花落さん、天神学園の人達は貴女を傷つけたりはしないわ…無論私も…」

「来ないでってば!」

繊細で臆病でも、射撃技術は本物。

素早い連射が舞白に襲い掛かる!

その弾丸を。

「っっ!」

弧を描く大鎌が1発残らず斬り落とす。

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