天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
死神の前では、どんなに優れた射撃技術も無意味。
死神の鎌を突破できるものなど、存在しない。
その事を苺愛に見せ付けた上で。
「栗花落さん」
フワリと。
大鎌を捨てた舞白は苺愛を抱きしめた。
「ほら…怖くないわ…ここに貴女を傷つける人はいない…ここは貴女の生きてきた怖い場所とは違うの…拳銃なんか置いていいの」
「…………」
ポロポロと、苺愛の瞳から涙がこぼれる。
「本当…?…私…撃たなくていいの…?」
「ええ、本当よ…貴女はもう貴女の『時間』を生きていいのよ」
死神の鎌を突破できるものなど、存在しない。
その事を苺愛に見せ付けた上で。
「栗花落さん」
フワリと。
大鎌を捨てた舞白は苺愛を抱きしめた。
「ほら…怖くないわ…ここに貴女を傷つける人はいない…ここは貴女の生きてきた怖い場所とは違うの…拳銃なんか置いていいの」
「…………」
ポロポロと、苺愛の瞳から涙がこぼれる。
「本当…?…私…撃たなくていいの…?」
「ええ、本当よ…貴女はもう貴女の『時間』を生きていいのよ」