天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
そんな彼女を舞白は抱き上げて立ち上がる。

細身に似合わず腕力がある。

「勝者はお前という事でいいか?因幡」

少し困惑したように苦笑いする龍娘。

「どちらでもいいんですけどね…」

舞白もまた苦笑い。

「栗花落さんはようやく戦いから解放されたんです…仕方がないから私が決勝、出ますよ…」

そう言って苺愛を抱いたまま、舞白はリングを降りていった。

「あーあ…目立つのは好きじゃないのに…」

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