天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
追いかけるように大鎌を振り上げて詰めてくる舞白を。

「はぁっ!」

後ろ回し蹴りで迎え撃つこはく。

これを素早くしゃがんで回避しつつ、舞白は下段の大鎌の斬撃!

足元を刈り取るような大鎌を、こはくは跳躍で避ける。

そのまま十八番、前方宙返りからの踵落とし!

強烈な一撃が舞白の脳天に直撃!

しかし蹴り足は、舞白の体を擦り抜ける!

…と思った時には、舞白は既に後方へと飛び退いていた。

「残像…」

惚れ惚れしたように、こはくは感嘆の溜息をついた。

< 177 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop