天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
最強、その者の名は
血が飛び散る。
研ぎ澄まされた黄昏が宙を舞う。
受け太刀すら間に合わず、閃光が閃いた。
大鎌はこはくの左肩から右の脇腹にかけてを袈裟斬りにし、彼女の体を吹き飛ばす。
…リング上に倒れるこはく。
胸からは鮮血。
それを確認するかしないかのうちに。
「!」
リング上に立つ男の姿があった。
袴姿、隻眼、青みがかった刀を手にした侍。
「因幡…向き直れ」
研ぎ澄まされた黄昏が宙を舞う。
受け太刀すら間に合わず、閃光が閃いた。
大鎌はこはくの左肩から右の脇腹にかけてを袈裟斬りにし、彼女の体を吹き飛ばす。
…リング上に倒れるこはく。
胸からは鮮血。
それを確認するかしないかのうちに。
「!」
リング上に立つ男の姿があった。
袴姿、隻眼、青みがかった刀を手にした侍。
「因幡…向き直れ」