天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
「…………」

無言のまま振り向く舞白。

その大鎌の切っ先からは、愛する妻の血が滴り落ちる。

「構えろ、せめて戦って朽ち果てる機会はくれてやる」

抜刀し、鞘を投げ捨てる侍。

「よさんか!正式な試合の果てにこはくは倒れたのだ。乱入は筋違いだぞ!」

審判の龍娘が叫ぶが。

「…邪魔立てするなら貴様も刻むか…?」

男の隻眼から放たれる剛気が、龍娘をも圧倒する。

あからさまな殺意が、死神に対して注がれる。

しかし。

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