天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
出場選手の11名は、既に特設リング上に集まっている。

「はわわわ…こんなに大勢…」

目立つ舞台に立つ事はあまり経験のない雪菜が、早くもテンパり気味。

「だからこんなイベント参加したくなかったのよね…」

舞白は溜息をつきつつ、いつもの懐中時計をチラチラ。

宜虎にいたっては鞘に納めた愛刀・上総介兼重を肩に担いだまま、会場で観戦しているヤンブラコンに軽く手を振る。

その行為にヤンブラコン狂喜乱舞。

骸南、こはく、茜の三人は無表情で立っている。

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