天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
一方リングの別の場所では、金属音、銃声、爆発音が引っ切り無しに鳴り響く。

手裏剣を投擲するのは茜。

彼が撃墜しているのはストロマの投げつける試験管だ。

どういう薬品なのか、試験管の蓋を開け、投げつけると空気と結合して発火爆発する。

あんなもの直撃されたら大火傷だ。

しかしストロマだけに気を取られていると。

「うかうかしてっと…蜂の巣にするぜぇっ!」

苺愛のFNファイブセブンの餌食になる。

拳銃ならば弾切れを狙って反撃に移ればいいと考える茜だったが。

「甘いったらないっちゃね」

何キャラ?と言いたくなるような台詞と共に、制服のスカートをギリギリまで捲り上げ、露わになった太ももに備えているホルダーの予備弾薬を素早く装填。

20発の5.7ミリ弾を補充した苺愛は、即座に射撃を続行する!

「拙者には弾切れも隙もござらんよ!」

攻撃といいキャラといい、目まぐるしい女だ。

茜は内心舌打ちをした。

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