天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
大工少女と会話を交わした後、龍太郎はすぐ近くにあるタイマントーナメント受付へと向かった。

仏頂面で座っているのは李 龍娘(り ろんにゃん)。

天神学園生徒指導であり、今回のタイマントーナメントの発案者だ。

「随分思い切ったイベントだな、先生」

「学園中を奔走して、貴様らのような戦闘狂を一人ずつ取り締まるよりは楽だからな」

そう答える龍娘は、今回のトーナメントの審判も兼任する。

化け物じみた強さを持つ連中ばかりの大会だ。

審判もそれなりに強さがなければ務まらないという訳だ。

「で…」

ジロリと龍太郎を見据える龍娘。

「出場するのだろう?この命知らずめ」

「おぅよ、出るからには最強狙っていくぜ?」

ニヤリと不敵に笑う龍太郎に。

「身の程知らずめ。一度死んで生まれ変わるといい」

辛辣な激励の言葉をかけながら、龍娘は名簿にフルボッコの名を記載した。

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