天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
このままむざむざ絞め落とされはしない。

茜は腰を跳ね上げる!

こはくは技量こそ高いが女性ならではの軽量。

簡単に体を浮かされてしまう。

その隙に。

「柔道ならば」

茜は片足をこはくの腹に添え。

「俺も嗜んでいる!」

巴投げ!

投げ飛ばされたこはくは、宙で猫のように回転して着地した。

「忍は体術ならばあらゆるものを体得している」

「あらあら…」

顎に人差し指を当て、こはくは少し苦笑い。

「手強いですねぇ…」

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