天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
剣術も体術も。

現時点では双方互角。

「埒があきませんねぇ…」

黄昏を構えるこはくに。

「そうでもないさ」

黒装束の懐から、小さな玉を取り出す茜。

(…爆薬の類…?)

迂闊に攻め入るのは危険か。

こはくは警戒を強める。

しかし予想外にも。

「!?」

茜はその玉を己の足元に叩きつけて爆発させた!

途端に立ち込める大量の白煙。

「煙幕…?」

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