天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
やがて、茜の放つ手裏剣が止んだ。
「これ以上貴女の美貌を血で汚すのも忍びない…」
(来る…!)
こはくはその台詞を、トドメを刺しに来る合図と読んだ。
しかしどこから?
この白煙の中では、全く読めない。
白一色の世界。
漂う煙の中、茜の動きを見る事は不可能に思えた。
いまだ無風のままの会場。
煙が晴れるのは当分先だろう。
そして晴れるよりも早くに、茜は勝負を決しに来る…!
「これ以上貴女の美貌を血で汚すのも忍びない…」
(来る…!)
こはくはその台詞を、トドメを刺しに来る合図と読んだ。
しかしどこから?
この白煙の中では、全く読めない。
白一色の世界。
漂う煙の中、茜の動きを見る事は不可能に思えた。
いまだ無風のままの会場。
煙が晴れるのは当分先だろう。
そして晴れるよりも早くに、茜は勝負を決しに来る…!