天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
所詮武人など、刃や拳を交える事でしか語れない。

「それでは…」

静かに目を閉じる龍娘。

「勝負…はじめいっ!」

合図と共に。

「!!」

抜刀したのは骸南!

右に死屍、左に鬼神丸を握り、一足飛びに宜虎に襲い掛かる!

その様は、鋭い牙を剥いて獲物に飛びかかる純白の虎!

しかし、骸南が白虎なら宜『虎』も虎!

「けぇぇえいっ!」

即座に抜いた愛刀・上総介兼重で骸南の二刀を受ける!

「小手調べにしちゃあ気合入ってんなぁ…」

「……」

宜虎の軽口にも骸南は応じない。

ただひたすらに、鍔迫り合いに力を込める…!

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