天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
ギリギリと軋む音を立てる三つの刃。

その内の一刀が振り上げられる。

骸南自らが鍛えた作刀、死屍!

彼女はそれを、まるで鉈が斧の如く力任せに叩きつける!

「つぅ!」

凄まじい力感。

その衝撃が兼重を通して、宜虎の腕にも伝わってくる。

もう一度。

骸南が振り上げると同時に。

「ちっ!」

宜虎は素早く後退した。

「荒っぽいお嬢ちゃんだな…日本刀だって荒い扱いしてりゃ傷むぜ?」

「私の死屍は…そんな軟弱な鍛え方はしていない…」

右の死屍、左の鬼神丸。

その切っ先を宜虎に向けて。

「…鬼屍(おにしかばね)…」

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