天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
成程、あの龍突閃の突進力ならば、骸南の鬼屍に勝るとも劣らない。

あとは二刀に一刀で太刀打ちできるかだが…。

「数持ってりゃ優れてるってもんでもねぇぜ…?」

ニヤリと笑う宜虎。

相変わらず表情を浮かべない骸南。

両者の間の空気が、ピンと張り詰める。

客席で見守っている龍太郎やきょうこ、月姫らでさえ、咳払い一つ出来ないような緊張感の中。

「行くぜっ!」

宜虎は下駄履きの一歩を強く踏み出した!

「藤原式一刀流・龍突閃っっ!」

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