天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
「おとなしく棄権した方がいいんじゃない?」

ニヤリと笑うストロマ。

「頭痛と吐き気でつらいんだろう?無理はしない方がいいなぁ」

「ふ、ふざけるな…」

苦痛に顔を歪めつつも、苺愛はギリッと歯噛みする。

「アチキの辞書にギブアップという言葉はないでありんす…」

「よくキャラ変える余裕あるね…」

呟くストロマなど無視して。

「んぐっ!」

苺愛は自らの下唇を思い切り噛む!

「~~~~~~っ!」

当然痛い。

彼女の桃色の可憐な唇から滴る、赤い鮮血。

しかし。

「この痛みでクロロホルムの効果は紛らわせるぞな…」

苺愛もストロマに向かって、ニヤリと笑って見せた。

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