天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
ゴキン!と。

鈍い音が聞こえたのは左肩の辺り。

勝負は決した。

骨折か、ヒビが入っただけか。

(いずれにしろ、これは戦闘不能に違いない…)

「と考えるのは貴方の勝手だけどね」

ストロマの思考を読むように。

「!?」

痛めた左腕でストロマの蹴り足を絡め取り、苺愛は銃口を突きつけた。

狙うは彼の頭部か、胸部中央か。

いずれにしろ、正中線と呼ばれる人体の重要な臓器などが集中する部分。

撃たれれば只では済まない。

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