天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
「貴方は科学者畑の人間だから、理解しにくいかもしれないけれど」
肩の痛みに耐えつつ、苺愛は薄く笑った。
「戦場に身を置く者は、『動けるうちは戦闘続行』っていうのが常識なのよ?骨が折れたから、重傷だから…なんてのはスポーツ武道の感覚。殺し殺されの世界では、腕がもげても立っていた方が勝ちなの」
その覚悟でいくなら、たとえここでストロマが苺愛の手を振り解いて逃げたとしても、一発や二発は撃たれるだろう。
どんなに有利な状況下でも、撃たれた後まで戦闘を続けるほどの覚悟は、ストロマにはない。
「それに…」
苺愛は自らの左肩を見る。
「上手く踵落としを入れてくれたのね…肩は外れただけみたい」
「そりゃあ…君は女の子だからな…平気で骨を折るほど俺も鬼じゃない」
苦笑いするストロマ。
勝敗を分けたとすれば、その優しさか。
「わかったよ…俺の負けだ!」
「その台詞はやっぱりカメラ目線なのね…」
外れた肩を自らはめ直しながら、苺愛は呆れた。
肩の痛みに耐えつつ、苺愛は薄く笑った。
「戦場に身を置く者は、『動けるうちは戦闘続行』っていうのが常識なのよ?骨が折れたから、重傷だから…なんてのはスポーツ武道の感覚。殺し殺されの世界では、腕がもげても立っていた方が勝ちなの」
その覚悟でいくなら、たとえここでストロマが苺愛の手を振り解いて逃げたとしても、一発や二発は撃たれるだろう。
どんなに有利な状況下でも、撃たれた後まで戦闘を続けるほどの覚悟は、ストロマにはない。
「それに…」
苺愛は自らの左肩を見る。
「上手く踵落としを入れてくれたのね…肩は外れただけみたい」
「そりゃあ…君は女の子だからな…平気で骨を折るほど俺も鬼じゃない」
苦笑いするストロマ。
勝敗を分けたとすれば、その優しさか。
「わかったよ…俺の負けだ!」
「その台詞はやっぱりカメラ目線なのね…」
外れた肩を自らはめ直しながら、苺愛は呆れた。