Are you ready ?



「ごめんね、桃香ちゃん…。」

『え?』

「私のせいで、迷惑ばかり…」

『そんなことないよ!イブだって頑張ってんじゃん!だから、諦めないで頑張ろっ?』

「うん…。」


皆、優しい。

どんなに私がミスしたって、ドンマイって言って、許してくれる。

どんなに私がドジっても、頑張れって、応援してくれる。

きっと、私がいるだけで迷惑になってるはずなのに。

完全に、私は皆の足を引っ張っているのに。


『イブ、上で取れなくても、足元に来たボールは取れるでしょ?』

「う、うん…。」


また、それぞれの配置につくと、一番近くにいた彩音ちゃんがこそこそと私に話す。


『だったらさ、そこ狙おうよ。』

「え…?」

『私、ボールきたら、イブに回すから。』

「へっ…!?」


彩音ちゃんの自信満々な顔に、私はあたふたする。

そ、そんなっ…!

さっきからずっと足を引っ張って来た私にボール回すなんて…ッ




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