Are you ready ?

『よく付き合ってるみたいね。』

「うん…///壱くん、優しいから…。」


お母さんの一言に、赤面していると、“あらあら、お熱い事で”と、結局からかわれてしまった。


『それにしてもさー。』

「ん…？」

『何でいっつもシフォンケーキなの？』

「あ、それは…――」


――あれは、１週間くらい前の事。


「壱くん、今日はシフォンケーキだよ。」

『いぶ、いつもありがとうな。』

「ううんっ」


いつもみたいに、お弁当を中庭で食べ終わった後に、壱くんに手作りお菓子も手渡した。

いつもいつも、私が作ったものを美味しいと言って食べてくれる壱くん。

それだけでも嬉しいのに、この日の壱くんは――…



『美味い！いぶ、めっちゃ美味いよ、これ！』


いつも以上に、すごくおいしそうに食べてくれた。