Are you ready ?




それから、1週間に1度はシフォンケーキを作るほど、私が作るシフォンケーキは壱くんにとっては大ヒットだった。

あの日が初めて作ったんだけど…。

あんなに美味しそうに食べてもらえると、なんだか本当に毎日こっちが作ってあげちゃう気分になっちゃう。

それを世間では“母性本能を燻られる”って言うんだよって、美鈴ちゃんから教わったけど。


まぁ、そうなのかな…?

と、納得しそうな出来ないような。

だって、私、壱くんのお母さんじゃないもん。


『へー。壱くんの大好物は依吹ちゃんのシフォンケーキかぁ…。』

「っ、そんな大げさな事じゃっ…!」

『まぁまぁ、照れなさんな。』

「ッ~~///」


そのことを正直に話すと、またお母さんにからかわれた。

なんだかお母さんと美鈴ちゃん、かぶってるんだよね…。


綺麗ってことはもちろんだけど、

私をいじめて楽しむところとか、

私をいじめて楽しむところとか、

私をいじめて楽しむところとか…。


朝から上機嫌なお母さんをジト目で見つめていると、


ピンポーン…


壱くんが、やってきた。




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