Are you ready ?
『今日も美味しそうだ。』
お母さんが作った朝食を目の前に、壱くんはふっと優しげに微笑んで食べ始めた。
『壱くんのためなら夕食も作っちゃうわよ~!』
「お母さんっ…!」
『はは、ありがとうございます。』
お母さんは、もう壱くんにメロメロだ。
仮にも娘の彼氏なのに、壱くんにデレデレしてる。
娘としては、こんな母親の姿なんて見たくないんですけどね…。
『ほら、イブちゃんも食べなさい。今日はクラスマッチなんでしょ?ご飯食べておかないと!』
「うんっ」
そう。
こんな和やかな雰囲気で忘れていたけど、今日はクラスマッチの日。
ご飯食べて、栄養フルチャージしておかないとっ!
洗濯物を取り込みに行くお母さんを背に、私もご飯を食べ始めた。